リセット
リセットICの外部回路
リセットICが決まりましたので,次に,外部回路を考えてみましょう。
外部回路はBU42xxのマニュアルを見てみるとプルアップ抵抗とコンデンサがあります。
ではそれぞれを見てみましょう。
まずプルアップ抵抗についてですが,リセットICを接続すれば問題ないとよく勘違いされやすいですが,
リセットICの中にはオープンドレインのプルアップ抵抗がないものが多いです。
また最近のマイコンにはマイコンのリセット端子内にプルアップ抵抗がないものが増えてきています。
オープンドレインのものでプルアップ抵抗が無ければ,リセット解除時にHiZとなるため
リセット解除されません。
そのため,外部にプルアップ抵抗を接続するかCMOS出力のリセットICを使用する必要があります。
接続するプルアップ抵抗はリセットICとの兼ね合いがありますので注意しましょう。
下図にML62Q1000シリーズのリセット端子の外部回路を示します。
コンデンサは必ずしも接続する必要はありません。
チャタリングやノイズによるリセットの防止などノイズ対策をしたい場合には接続しておくと
いいと思います。
ただし,接続する容量の目安が難しいです。マイコンによって異なりますが,リセット端子はマイコンの
デバッグに使用したりする場合もあります。
その場合,リセット端子に容量をつけたためデバッグできないといったトラブルもよくあります。
どのくらいの容量がいいかはマイコンによって異なります。そこでよい方法があります。
ジャンパーでデバッグのときと通常動作時で切り替えます。これによってデバッグの時は何も接続せず,
通常動作時にはリセットICとコンデンサが接続します。
これを手で切り替えるだけです。非常に良い方法ですのでうまく使っていきましょう。
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