Wi-SUN USB dongle BP35C2
Tensolve® 事例紹介動画

Tensolve®を用いた盗難防止アプリケーション

Embedded Technology 2018
エンジニアプレゼンテーション
ヒト・モノの見える化 事例紹介「 Tensolve®」IoT フレームワーク
IoTマネジメント ソリューションにおける課題と可能性
ヒト・モノの管理をIoTで解決できるか
ヒト・モノの管理をIoTで解決しようという動きはあらゆる分野の業界で注目され、Bluetooth® Beacon を使った実証実験や開発導入事例は数多く発表されています。
問題点1:高額なInternet Gateway機器の導入が必要

例えば、センサデータをBluetooth Beaconで集めるには Internet Gateway 機器を利用する事が一般的でした。
この方式で数多くのセンサデータを一度に集めるためにはBluetooth の通信距離の制約からBluetooth 通信の届く距離範囲毎にInternet Gateway 機器を配置する必要がありました。
問題点2:スマートフォンの利用制限

Bluetooth Beaconでは電波の届く範囲が10-30m程度に限定されているため、主にスマートフォンとの連携活用が多く、製造現場や建設現場、介護、保育施設といった用途においては スマートフォンの利用に制限がある など運用上の課題がありました。
様々な領域での活用が期待
ラピステクノロジーが提案する
IoTフレームワーク「Tensolve®」とは

「Tensolve」とは「Tensor」と「Solve」からなる造語で、センサのデータや動き、位置といった物理量を一般概念化した「Tensor(テンソル)」と、「Tensor」で表せるヒト・モノの状態、情報を駆使してモノゴトの解決「Solve(ソルブ)」を導くためにラピステクノロジーが提供するIoT フレームワークです。
「Tensolve®」の特長
1. センサデータとモノの状態を同時に可視化
ラピステクノロジーはIoT フレームワークTensolveで、様々なセンサデータや個体識別IDなどをBluetooth BeaconとWi-SUNパケット通信を駆使して複数のデータを同時に収集し、センサデータとモノの状態を同時に可視化し統計分析するなどの用途に活用できる環境を整えました。

2. システム導入コストの低減
TensolveフレームワークではBluetoothの通信距離制約をWi-SUNネットワークが補うため、施設、工場などの広範囲をWi-SUN ネットワークでカバーすることが可能です。
高額なInternet Gateway機器の導入数を抑え、収集したデータをクラウドサーバーへアップロードする際に発生する通信コストが抑えられます。結果としてトータルのシステムコストの低減が図れます。

3. 各種センサデータに対応したフレームタイプを整備
Tensolveフレームワークでは様々な用途での利用を想定しています。
たとえば「ヒトやモノの管理を目的としたIDのみを送出するシンプルなフォーマット」や「複数のセンサデータを一つのBeaconパケットフォーマットなど、拡張性可能なフレームタイプ(フォーマットを識別するID)とそれぞれのパケットフォーマット(データの意味と区切り)」など用途に応じたフレームタイプを提供します。

4. Tensolve動作確認済Beacon機器続々登場
Tensolve Box MJ8920-01は柔軟なフォーマット対応設定機能が用意されており、Tensolveフレームタイプだけでなく市販のBluetooth Beacon機器のフォーマットにも対応させることが可能です。既に複数のセンサBeacon機器との連携動作確認が完了済みで、実証実験や展示会でのデモなどでご利用いただいております。

Tensolve®の製品概要
ラピステクノロジーの無線通信LSIモジュールと
低消費電力MCUで構成するIoTハードウェア製品

Tensolve IoTフレームワークはラピステクノロジーの無線通信LSIモジュール製品や低消費電力MCU、またローム及びロームグループのセンサ製品や電源製品から構成されています。
Tensolveは、ロームグループのIoT市場向け製品で組上げたデバイスIoTソリューションです。
Tensolve® Box (MJ8920-01)
Tensolve Boxは、Bluetooth Beacon 受信機とWi-SUNパケット送信機から構成されているBridge 機能を有しています。
Tensolve対応フレームフォーマットに従って送出されてくるBluetooth BeaconをWi-SUNパケットに載せ換える変換機能とともに対応外のBluetooth Beaconを排除するデバイスフィルタリング機能があります。
Tensolve Box1台で同時に150台ものBluetooth Beaconデータを処理可能で、Tensolve Boxを複数台配置することで任意の空間内で多数のBeaconデータをアップロードすることが可能です。
機能 |
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動作温度 | 0 ~ 40°C |
サイズ | 80mm×80mm×20mm |
Tensolve® Beacon(MJ8930-03)サンプル提供中
ラピステクノロジーのBleutooth Low Energyモジュール製品(MK71351)とKionix社製加速度センサKX126で構成されるBluetooth Beacon製品です。
モノの動きを動的に通知することや、加速度センサによる動き検知による割込み信号による低電力動作モードの制御を行うことで、電池寿命を最長化する機能を有しております。この機能を活用しCR2032電池で3年程度の動作が可能です。(当社見積もり)
機能 |
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動作温度 | -10 ~ 60°C |
サイズ | 40mm × 40mm × 10mm |
Tensolve®の使用事例
Tensolve × 工場
工場 : ヒトの管理
従業員の作業実態を把握することにより、生産性の向上や継続的な改善活動を効率よく実施することができます。
- 稼動状況把握:作業実態を把握し、適正な人員配置につなげる
- 作業ミス撲滅:ポカ・ミスをいち早く発見し、改善につなげる
- 生産性の向上:作業手順や動線の適正化
工場 : モノの管理
資材や完成した製品の位置や、動線などの情報を取得し統合することで、生産性の向上や在庫を適正に管理できるようになります。
- 適正在庫:物の動き、状態を見える化し、過剰在庫を防ぐ
- 生産性向上:動線、在庫などを適正に管理し、生産効率を上げる
工場 : 設備の管理
設備の稼働状況や生産能力・停止時の運転状況などを把握することで、設備の効率化や、事故・故障の予知・予防に活用することができます。
- 稼動状況把握:動線や稼働率、故障の有無などを管理
- 生産性の向上:設備の適正化や効率化
- 事前防止:設備の稼働状況を管理し、事故や故障などを予知、予防する

Tensolve × フィットネス
フィットネスクラブ
定期的な運動は病気の予防や健康状態の維持に欠かせません。運動を習慣化するためには爽快感や達成感、楽しさなどを実感できる工夫が必要となります。Tensolveを導入することにより、スタジオ内に設置された大型モニターに各自の走行距離・消費カロリーなどのバイタルデータをリアルタイムで表示します。スタジオの仲間と一体感を得るエンターテイメント性の高いレッスンにより、顧客満足をを高めます。顧客の動線やマシンの稼働状況なども把握することができ、 効率的なフィットネスクラブの運営をサポートします。
- 継続性の維持:運動データや身体データを可視化することにより、健康 の維持管理につながる
- 満足度の向上:エンターテイメント性の高いレッスンにより顧客満足度を高める
- 効率的な運営:スタッフの配置や、マシンの台数などを適正化

Tensolve × ケアサービス
ケアサービス(介護施設)
介護施設では介護度の重い方や見守りの必要な高齢者が増加し、介護負担も増大の一途を辿っています。そこでTensolveの導入により夜間の徘徊や、長時間の不在、転倒・転落などの異常をいち早く検知し、怪我や事故を事前に防止できるようになります。録音や撮影を必要とせず、過剰な訪室を減らすことができるので利用者のプライバシーを守りながら見守ることができます。結果として見守り業務の効率化、介護現場での人手不足の解消に役立てることができます。
- 事故防止:利用者の危険をいち早くキャッチし、安心・安全な生活を支援
- プライバシー保護:利用者のプライバシーを守り、ストレスを軽減
- 負担軽減:見守り業務の効率化により、介護士の負担が減り、人手不足の解消にもつながる

ケアサービス(保育施設)
待機児童問題が深刻となり、保育士の不足がその一因とも言われています。保育士の労働状況は過酷で、検温・排便や食事のサポートに加え、連絡帳の記録など業務は多岐に渡ります。なかでも見守り業務は責任も負担も重大で、園児のお昼寝時間中にはSIDS※対策のため5分毎に寝相や心音、呼吸の状態ををチェックしています。Tensolve の導入により、登園から降園まで少人数の保育士でも園児を安全に見守ることができるようになります。各種データをデジタル化し、手書きの作業も軽減します。※SIDS:乳幼児突然死症候群
- 安心・安全:SIDSの防止。 園児の危険をいち早くキャッチ
- 健康管理:園児の健康状態をデータ化し保護者とも共有できる
- 負担軽減:デジタルデータに変換することで保育士の業務を軽減

Tensolve® Trial kit販売開始
Tensolve IoT Frameworkの動作を簡易的にご確認いただける、トライアルキットを販売開始いたします。
キットの販売については下記リンクをご参照ください。

Wi-SUN USB dongle BP35C2

MJ8930-03

MJ8930-04





Tensolve®は、ラピステクノロジー株式会社の登録商標です。
Bluetooth®は、Bluetooth®SIGの登録商標です。
掲載されている会社名・製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。