音声合成LSIで音が鳴るメカニズム
・電気信号で音が鳴るメカニズム
では次に、ダイナミックスピーカで音がなるメカニズムを説明します。スピーカに内蔵されたコイルに電流が流れると、コイルと永久磁石との間にローレンツ力(フレミングの左手の法則により生じる力)が生じます。そして、コイルに流す電流値を電気信号として変化させると、コイルは振動します。この振動周波数が可聴周波数に入る場合、音として聞こえます。具体的には、コイルが振動すると、コイルに接続されたコーンに振動が伝わり、そしてその振動が空気を振動させて音として出ていきます。
つまり、スピーカに音と同じ電気信号を流すと、その電気信号と同じ信号の音が鳴ることになります。これが電気信号によって音を鳴らすことができるメカニズムです。
ここまででわかるように、音はサイン波で表現できます。従って音は電気信号で再現できます。この信号を作るためには、単純に電気信号として電圧値を時間的に変化させるアナログ信号と、PWM信号を用いる方法があります。アナログ信号は、振幅と周波数によってスピーカを制御します。PWM信号はパルス幅を制御してアナログ信号を再現させてスピーカを制御します。
では次回は、アナログ信号とPWM信号について説明します。
- 投稿タグ
- 電気信号, ローレンツ力, 電気信号で音が鳴るメカニズム